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音楽を楽しむために必要なモノ 〜後編〜

ウメです。

音楽をずっとずっと長く楽しむために必要なモノ。それは、「エクスタシー」です。

音楽の世界で生計を立てることを目指す、いわゆる「プロ志向」の音楽フリーターたちの多くは、日々の音楽活動に追われながら、先の見えない状況にもがいています。

フリーターと言えども、彼らには明確な目標があります。それは、「自分(たち)の音楽」を多くの人に認めさせる事。キレイ事抜きに、音楽で飯を食っていくためには、世間に認められなければならないし、売れなければならないのです。

この考え方自体は、決して悪いものではありません。音楽と言っても、あくまで「自己実現」の手段なので、自分の音楽が他人に認められるというのは、自分のアイデンティティーが満たされるという事。これは、ある意味ではセックスをも超えるエクスタシーなのです。アマチュア志向であれば、音楽によってこの快感を得られるだけで、最高にハッピーな気持ちでしょう。これが、ごく自然な音楽活動の姿です。

プロ志向もアマ志向と同様に、エクスタシーを求める事に変わりはないのですが、それと同時に「お金を稼がなければならない」というプレッシャーも生まれます。本来、「音楽性の高さ」と「音楽で稼ぐ力」は、必ずしも比例しないものですが、ここがプロ志向の落とし穴であり怖い所。この2つともが満たされないと、エクスタシーを感じられない体になってしまうのです。

極端な例ですが、仮に自分の楽曲や演奏を、ある人にメチャクチャ絶賛されたとしても、それによって一銭もお金が入って来なければ、「結局の所、自分の音楽には価値がないんだ」という結論づけをしてしまうのです。こうなると、「自己実現のエクスタシー」すらも全く感じられなくなってしまう。この症状が、まさに「音苦」という名の「ED」です。

前回、「立ち位置」という話に触れましたが、プロを目指すからと言って、無理やり送り手や発信者になろうとする必要なんて、全くないのです。たまに自らを「アーティスト」と呼ぶ人がいますが、そういった「押しつけ感」は、周囲から見るとかえってイタくて滑稽に映ります。その人がアーティストかどうかは、自分ではなく、他人が決めるもの。ただし、こだわりやプライドは大切なので、自分の心の中で「俺はアーティストだ!」と思って前進していけば良いのです。

現代は、なぜかプロ志向の人ほど疲れていて、音楽活動を楽しみ切れていないと思います。かつての私もそうだったのですが、自分でも気づかないうちに商業的なシステムばかりが目に入り、極端に視野が狭くなっていくのです。音楽って、想像以上にシンプルで、スケールの大きなものであるはずです。だからこそ、もっともっと音楽の根源的なエクスタシーを追い求める事。その為には、アウトプットだけでなく、インプットの喜びに浸るスタンスが大切です。

そうやって、童心に返ったように心を開いて音楽と接していく中で、結果的に自身の音楽性をあらゆる角度から分析する力や、自身のスキルを世の中に生かす知恵が備わってくるものなんだと思います。

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