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音楽を仕事にする②

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Aさんは、自身の音楽スキルを生かして、何かできる仕事はないだろうか?と考えています。

Aさんにとって、ギターは大好きなものであり、かつてはプロ志向だったという事で、そこそこ実力もありそうです。それに加えて、

「今の仕事にやりがいを感じない」
「会社にかなりの時間を奪われている」

といった、ネガティブな背景があります。よって、Aさんの場合は、

「俺は、どうしてもギターでメシを食いたいんだ!」

というよりは、

「俺は、つまらない現状から抜け出したいんだ!」

という思いの方が、勝っているのかも知れません。

つまり、Aさんの中では、まだまだ「起業」といった発想はなく、仕事というものを消去法で見た時に、

「そりゃ、楽しくてストレスのない仕事の方が、良いに決まってるよね!」

と、漠然とした願望を抱いている段階です。

しかし、Aさんは同時に、

「好きな事を仕事にできる程、世の中は甘くない」

と、強く思い込んでいます。実は、この思い込みこそが「クセ者」です。

心の奥底で、Aさんに大きくブレーキをかけ、行動力を奪い、結局は現状維持の「つまらない世界」に引きずり返そうとする、悪の元凶なのです。

Aさんは、自分に対して一定の評価をしてくれ、家族を養うだけの給料を払ってくれている会社に対して「ありがたい」と思う事によって、自分を無理やり慰めているのに過ぎません。

「生活のためには、好きな事は我慢するものだよ」

と、一生懸命、自分に言い聞かせているわけです。

しかし、「ギターを仕事にしたい」という淡い願望も消えないため、心の中は常にモヤモヤして、晴れない状態となります。そして、時間だけが刻々と過ぎていくのです。

このように、1つの願望の裏には、いくつもの思いが複雑に絡み合っているものです。特にAさんの場合は、奥さんと2人の子供がいるという事もあり、余計にブレーキがかかりやすい状況かも知れません。

しかし、ブレーキをゆるめる事で、それらの葛藤を乗り越えなければ、いつまで経っても現状は変わらないままです。

これは、「会社員がダメだ」という単純な話ではありません。世間には、少数派ですが、やりがいを持って生き生きと、自分の仕事をしている会社員もいるからです。

また、「雇われている方が気が楽だ」という人もいます。要は、それぞれの価値観の問題であり、どちらも社会には必要な人材なのです。

しかし、Aさんの場合は、明らかに違います。自分の気持ちにフタをして、死んだように生きる事ほど、悲しい事はありません。

「音楽を仕事にする」と言うと、何だか大それた事のように思うかも知れませんが、それは大きな勘違いです。

いきなり起業する必要もなければ、斬新なビジネスモデルを考える必要もない。大金を使う必要もないのです。

大切なのは、大好きな音楽活動をする事によって、入ってくる「お金の流れ」を作る事です。

その際、金額の大小は全く関係ありません。音楽収入を得られる仕組みを、少しずつで良いから構築するのです。

もし、自分の音楽活動によって、少しでもお金を稼ぐ事ができれば、とても大きな自信となるはずです。

始めは細い流れであっても、一度作り上げれば、川の勢いは加速していきます。そうやって軌道に乗ってきたら、本業としてやっていけば良いのです。

特に、自分でビジネスをする事においては、0を1にする作業が一番の難題であり、だからこそ面白いわけです。

まずは、不恰好でも良いから、眠っている自分の才能を目に見える形にしていく。そのためのブランディングなのです。

~音楽を仕事にする③へ続く~

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