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3.102015
歯切れ良いビートのために
前回は、金物パーツの使い分けによって、「ビートに表情を付ける」というお話をしました。
今回は、ビートを歯切れ良く刻むコツについて、主に「右腕の動き」にスポットを当てて、書いてみたいと思います。
特に、初心者ドラマーの中には、速いテンポの曲を演奏する時、「右腕の動きが追い付かなくなる」という悩みを抱えている方も多いのではないかと思います。
この原因としては、右腕を「ひじ」ごと動かしてしまっているケースがほとんどです。
バラードやミドルテンポの楽曲であれば問題ないのですが、ひじごと叩くという事は、ひじから指先までが棒のように固定されているため、速いテンポになると二の腕に強い負担が掛かり、長時間のリズムキープは困難です。
まぁ、筋トレとしては良い方法かも知れませんが(笑)…。
この問題を解決するためには、右手首の「スナップ」を使って叩くようにします。
まずは腕の力を抜いて、手首をできるだけ柔らかく動かす事を心がけます。ひじの位置は固定して、手首から先だけを素早く動かす感じです。
ポイントは、ペダルの「ダブルアクション」の時と同様に、1回のストロークの中で、2打するイメージで叩く事です。
まさに、手首というバネの反動を大いに利用するわけですが、これをマスターすれば、BPM=190位のハットやライドを、8分で刻む事も余裕になります。
私は、ドラムを始めたばかりの15歳の時、「BOOWY」(すでに解散していましたが)が大好きで、ほとんどの楽曲をコピーしていました。
さすが、「ミスター8ビート」と言われるだけあって、高橋まことさんの叩く8ビートは、とにかく「神がかり的」なのです。
私は、彼のドラミングに憧れて、右腕をバネのようにするべく、夜中まで練習したものでした。
このように、好きな楽曲をコピーしまくるのも1つの方法ですが、とにかく、手首を柔らかく使う事に意識を向ける事が上達への近道です。
ハットやライドに限らず、他のパーツのショットにも応用できる事なので、ぜひマスターするようにしましょう。
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