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個性的なドラマーになるために 〜前編〜

ウメです。

今回は、「ドラムと個性」について、私が思っている事を書いてみたいと思います。あくまで「持論」なので、もし読んで参考になる所があれば、取り入れてみて下さい。

ドラマーとして、自分の長所や持ち味を理解するという事は、とても大切な要素です。いかなる分野においても言える事ですが、自分の得意な事を真に知る事ができれば、苦手な事には、わざわざ手を付けなくても良いのです。これを私は、「戦略的切り捨て」と呼んでいるのですが、これが上手にできていない人が、案外多いように思います。

例えば、「自分はロック・ドラマーになるんだ!」と決めたら、わざわざ苦手なジャズやフュージョンのドラムまでも極める必要はないという事です。逆もまた然りですが、ジャンルの違いによって、細かい部分のドラミングは勝手が全く異なってきます。ドラムという楽器である事に変わりはありませんが、各ジャンルにはそれぞれのバックボーンがあり、それぞれの哲学があります。1つのジャンルですら、突き詰める事は難解なのに、ましては複数ジャンルとなると、膨大な時間と労力が掛かってしまうのです。

なので、もしも「自分はロックが大好きだ」と思ったら、あれこれと他ジャンルに目移りせず、その分ロックのドラミングを磨く事に120%の力を注ぐべきです。その方がよほど価値的だし、自分のカラーも際立っていきます。ただし、誤解のないように言っておきますと、「絶対に他ジャンルに手を出してはいけない」という事ではありません。

苦手なジャンルや専門外のジャンルであっても、知識として吸収しておいて損はないし、ニュアンスだけでも習得する事によって、ドラマーとしてプレイの幅が広がる事は間違いないでしょう。要は、「始めからオールラウンド・プレイヤーを目指さない」「苦手分野までも極めようとは思わない」という事です。苦手分野は、あくまで得意分野を光らせるための「スパイス」であると考えなければ、時間の浪費につながりかねません。

私自身、ドラムを始めて間もない頃は、とにかく何でもかんでも吸収してやろうと必死でした。「ロック」「ハードロック」「ヘヴィーメタル」等が大好きでしたが、自分の引き出しを広げたい一心で、色々なジャンルやプレイスタイルを研究していました。例えば、あまり馴染みのない「ハードコア」や「ブルース」「ジャズ」等を無理やり聴いてみたり、ライブで演奏する事のないであろう、畑違いで難解なフレーズを練習してみたり…(笑)。

それはそれで、ドラムや音楽への好奇心や求道心の裏返しとも言えるし、始めのうちは止めようのない事なのかも知れません。振り返ってみて、全てが無駄かと言われれば、そうとも限らないのも事実です。しかし、より「オリジナリティー」を追求するのであれば、これらに掛ける時間というのは、極力削るべきなのです。

〜後編に続く〜

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