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ヴォーカルを生かす楽しみ②

ウメです。

前回は、ヴォーカルを中心として楽曲全体を「客観的に」見つめる事の大切さと、その効力について簡単にお伝えしました。

プレイヤーの立場とリスナーの立場とでは、楽曲から受ける印象や音の聴こえ方等、フィーリングに意外と大きな違いがあるものです。まずはその両者の「温度差」に気付けるかどうかが、自身のドラム・プレイやフレーズを大きく改善するためのカギとなります。

リスナー目線で楽曲を聴くという事は、ドラムだけでなく、特に作曲やアレンジもする人にとっては必要不可欠な要素なので、日頃から意識しておきたいポイントになります。

「リスナー目線でドラムを叩く!」

これを口で言うのは簡単ですが、なかなかピンと来ない人も多いかと思います。それもそのはず、ドラマーという生き物には、「油断していると、ついついドラムの音ばかり聴いてしまう」という非常に困った習性があるからです(笑)。

例えば、街頭ビジョンから流れる音楽や店内BGM等のリズムに合わせて、無意識に手足がドラムの動きをしてしまったり、実際にテーブルや床を鳴らして友達に不思議な顔をされたという経験はないでしょうか?

また、TVやオーディオから不意に流れてくる楽曲を聴いている時、ドラムの音ばかりに気を取られてしまい、後になって肝心の歌詞やメロディーの印象が、頭の中に全く残っていないといったケースも少なくないと思います。

これこそまさに、「ドラマー習性」の確固たる証拠ですが、普通に考えてみれば、無理もない事です。だってドラマーは、ドラムが大好きなんですから(笑)!ドラムの音ばかり気になるのは、いたって自然な感情なわけです。

では、どうすれば「リスナー目線でドラムを叩けるか?」「リスナー目線のドラム・フレーズを生み出せるか?」と言いますと、まずは「意識的に」リスナー目線になるクセをつけていく事が大切だと思います。

ツラいでしょうが、試しに一定期間、ドラムを愛する気持ちは残したまま(涙)、ドラムの音を聴かないように努力してみましょう。音楽が流れてきた時も、ドラムの音は存在しないものとして、ヴォーカルとそのバックに流れるコード感を感じるようにします。できるだけ、歌詞の世界にも浸って楽しんでみましょう。

こうやって、慣れた日常と違った角度からも音楽に触れてみる経験によって、改めてドラムの絶大な役割や必要性、ドラマーである事のありがたみや誇りといったものが、自分の中に浮かび上がってくるのです。それらをドラム・プレイにフィードバックする事で、リスナーが聴いて心地良いサウンドが生まれるわけですね。

今回は少々、抽象的で難しい話になりましたが、少しでも参考になればと思います。また、音楽に接する視点を変えたり視野を広げるという点で言えば、ドラム以外の楽器に積極的にチャレンジしてみるのも、良い方法かも知れませんね。

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