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フィルインは、「裏切り」が肝心

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今回は、フィルインについて、思う事を気ままに書いてみたいと思います。

フィルインとは、「埋める」という意味で、ドラム演奏中に、「つなぎ目」の部分で入れる即興的な演奏の事です。「フィル」「オカズ」とも呼ばれます。

このフィルですが、ドラマーにとっては、大きな「見せ場」の一つになります。

しかし、1曲フルコーラスの演奏の中で、フィルの占める割合は、ごくごく一部。にも関わらず、なぜ見せ場になり得るのでしょうか?

それは、

「人間は、慣れる生き物」

であるからです。

人間には、ある行動が一定の習慣になると、その行動が自動的にできるようになるという、とても優れた習性があります。

例えば、自転車の運転。乗り始めの頃は、練習に練習を重ねて、上手に運転できるようになったと思います。

それこそ、「転ばないように」「曲がる時はどうするか?」「止まる時は?」等と、あらゆる意識を「運転する事」だけに集中していたはずです。

ところが、慣れてきて自転車に乗る事が「自動的」になると、片手でケータイを触りながら、傘をさしながら等々…。もう、やりたい放題です(笑)。

「〜ながら」の時って、本来メインであるはずの「自転車の運転」そのものには、もはや意識が向いていないんですね。実は、ここが大事なポイントです。

この習性は、行動面だけではなく、思考面に関しても同じ事が当てはまると言われています。

同じ映像を見続けたり、同じ音楽を聴き続けたりしていると、それらもやがて自動的になり、良くも悪くも「慣れ」が生じてしまうわけです。ある意味で、「思考停止」の状態ですね。

リスナー心理からすれば、始めは、演奏を見たり楽曲を聴いたりする事に、割と意識を集中させています。適度に心地良い「緊張感」を保っている状態です。

これが、メインのリズムパターンに乗っているうちに、緊張感もすっかり解け、心も体も次第に慣れてきます。

この状態があまりにも続くと、「慣れ」が「飽き」に変わってしまうので要注意です。

では、リスナーの「飽き」を防ぐにはどうすれば良いのか?

そうです。ここで、最大に効果を発揮するのが、フィルというわけです。

フィルを楽曲の要所要所で小刻みに入れる事によって、リスナーを常に新鮮な気持ちにさせ、ワクワク感や緊張感を持たせる事ができるわけです。

ドラム演奏の大部分、リズムパターンは、飽くまで主食の「ごはん」。ごはんだけ食べてもお腹いっぱいにはなるかも知れませんが、少しも楽しい食事ではないですよね?

本当の満足感を得るためには、同時に、色々な「味」や「食感」が欲しい所。やっぱり、フィルは「オカズ」と呼ばれるだけの事はあります。

このように、フィルは、リスナーを惹きつける上で、非常に大切なツールとなります。

好きなドラマーや教則本等から学ぶのも良し、常に色々なパターンを研究しながら、自分の引き出しを増やしていきましょう。

例えば、Aメロの1回目と2回目や、曲の1番と2番を全く違うフィルに差し替えたり、変拍子やブレイクをザクッと思い切って入れてみたり…。

リスナーのノリを1番にリードするドラムだけに、時にはフィルに合わせて、ギターやベースのフレーズもガラリと変えてしまう位のチャレンジ精神が欲しいですね。

また、基本のフィルパターンを自分なりにアレンジしていく事も楽しい作業です。

例えば、フィルのド頭をタメて、あえて2拍目にインパクトを持ってきたり、タムを不必要に回さず、スネアだけでシンプルに聴かせる等々。

パターンには、これと言った正解がない分、自分のセンスに任せて、ドンドン試していきたい所です。

フィルにあっては、適度の「裏切り」が大きなポイントになると思います。

やり過ぎは禁物ですが、常にリスナーを飽きさせない事を意識しながら、プレイスタイルを工夫していけば…。

「そこでそう来るか?シブい!」
「理屈じゃ分からないけど、カッコイイ!」

と、周囲を唸らせるドラミングを、必ず確立する事ができます。

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