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フィルインの効果

ウメです。

「フィルイン」(通称:フィル)は、ドラマーにとって大切な見せ場の1つです。一定のパターン演奏の最中、つなぎ目の部分で入れる「即興的」な演奏の事ですが、リズムの「味付け役」的な要素があるため、日本では「オカズ」とも呼ばれます。

ドラムには、基本的に「音階」という概念がありません。どこを叩いても鳴ってくれるという懐の深さと、自由度の高さを合わせ持った楽器です。「パーツ」「タッチ」「リズム」等のチョイスを好きなように組み合わせれば、無数のフィル・パターンを生み出す事ができます。

フィル・パターンには明確な「正解」「不正解」がないため、裏を返せば、ドラマーの「センス」が存分に問われるわけです。私自身、このセンスとは言い方を変えれば、リスナーとの「駆け引き」であると思っています。

例えば、いくら難解なドラム・フレーズであっても、始めから終わりまで惜しみなく、常に「ドヤ顔」でプレイされた日には、リスナーの心の中に「慣れ」が生じ、意外に飽きられてしまうのです。

反対に、超シンプルなフィルでも、楽曲のイメージにハマっていたり、繰り出すタイミングが絶妙であれば、一気にリスナーの心をつかむ事ができます。

個人的には、難解なフィルとシンプルなフィルをさり気なく織り交ぜながら、「ひけらかさない」カッコ良さを演出するのが好きですね。

あとは適度な「裏切り」も大切です。どストレートなリズムで押していた所に、あえて不自然でクセのあるフィルをカウンター的に入れてみたり、「そろそろフィルに行くぜ!」と見せかけて、キレイに何もしなかったり(笑)。リスナーは一瞬、「なんだよ?」って思うけど、なぜか次の展開が気になる…。これって、まさに駆け引きですよね?

要は、リスナーの心を揺さぶるためには、「緩急」や「抑揚」が欠かせないという事です。まさに野球で言う所の「チェンジアップ」に当たりますが、リスナーが自然にノリ出すタイミングを上手く外してあげることで、ハートを撃ちとる事ができるのです!

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