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2.252015
ドラムペダルの踏み方
前回は、話が多少メンタルな方向に反れましたので、再びフィジカルな話に戻したいと思います(笑)。
さて、ドラムペダルの踏み方ですが、大きく分けると「ヒールアップ」「ヒールダウン」の2パターンがあります。
読んで字の如く、ヒールアップは、かかとを床から浮かせて、太ももからズドンと踏み込む方法。逆に、ヒールダウンは、かかとを床に着けたまま、足首のスナップを使って踏む方法です。
この2つの奏法の大きな違いは、「使う筋肉」です。ヒールアップは「足の付け根」、ヒールダウンは「すね」にかかる負担が大きくなります。
実際は、ヒールアップで演奏するドラマーの方が多いと言われますが、その理由としては、ヒールダウンに比べて体重を掛けやすく、容易に大きな音が出しやすいといった点があります。
そのため、特にハードロックやへヴィメタルのドラマーは、ほとんどがヒールアップです。しかし、かかとを浮かせる分だけ、体のバランスが崩れやすいというデメリットもあります。
それに対して、ヒールダウンは、主にジャズ等のジャンルで用いられる奏法です。足場が安定しているため、体全体のバランスは取りやすいというメリットの反面、すねの部分にかかる負担が大きいので、ライブ等での長時間演奏に耐えるためには、ある程度の訓練が必要となります。
私自身も、主にロックのドラマーなので、ヒールアップを使っていますが、実はドラムを始めたばかりの頃は、専らヒールダウンでした。というのも、ヒールアップがしっくり来なかったというか、踏みにくかっただけなのですが…。
ただ、周りのドラマーたちは皆、ヒールアップでデカい音を出していたので、私もある時期から、ヒールアップを練習し始めたわけです。
踏み方の勝手が全く違うので、最初は大変でしたが、今にして思えば、両方を経験して良かったと思っています。
まず第一に、スネの筋肉が鍛えられました(笑)。そして、足首の感覚も養われます。実は、これらは非常に重要で、ヒールアップ・ヒールダウンのどちらにおいても役に立ちます。
ヒールダウンを習得する事によって、「ダブルアクション」等の連打や細かいフレーズを、安定して演奏できるようになるのです。
ドラムペダルの踏み方のチョイスは、ドラマーのスタンスやシチュエーションによって決まりますが、ヒールアップ派の方も、もし機会があれば、習得して損のないヒールダウン奏法も練習してみてはいかがでしょうか?
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