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5.22015
「男性ヴォーカル」の引き出し方
以前、女性ヴォーカルの魅力について書いた事があります。
私自身、特にポップス系では女性ヴォーカルの楽曲が大好きでよく聴いているのですが、やっぱりロックと言えば、パワーのある男性ヴォーカルの存在は欠かせません。
私自身、デビューこそ女性ヴォーカルのバンドだったものの、元々は10代の頃、男5人でバンドを始めた事もあり、男性ヴォーカルには特別な思い入れがあります。
日本人では、氷室京介・甲本ヒロト・森重樹一に始まり、河村隆一・清春・吉井和哉等々…。
これら数々の男性ヴォーカリストたちは、私にロックの魅力を存分に教えてくれた、いわば永遠のアイドルなのです。
やっぱりヴォーカリストって、バックの楽器隊とは一線を画す特別な存在だと思っています。
「フロントマン」とも呼ばれる通り、ヴォーカリストとは、常に最前線に立って、その圧倒的な存在感でバンド全体を引っ張るもの。
その存在感に呼応して、楽器隊のテンションも高まっていくわけです。
逆にドラマーの立場から言えば、ヴォーカリストの歌声を生かすドラミングに徹し切って初めて、ドラマーとしての魅力が引き立つものだと思っています。
これは、ギタリストやベーシストにも言える事なのですが、あくまで「ヴォーカルありき」でサウンドや世界観を作り上げる事こそが、バンド全体をカッコ良く見せるための大切なポイントですね。
男性ヴォーカルの場合、一般的に声のキーが女性よりも2~3音低いので、歌声と周波数の近いスネアやハットのサウンドには、特に気を使うようにします。
女性はキーが高いため、スネアやハットと周波数がカブらず音が抜けてくれるのですが、男性の場合は注意しなければ、音が同化して埋もれてしまいがちです。
特に、チューニング等は、念入りにチェックしていきましょう。
このように、ヴォーカリストのキャラクターに合わせてサウンドメイクをする事も、ドラマーの楽しみの一つです。
さらにフレーズやタッチも絶妙に使い分ければ、自身をより多角的なドラマーに見せる事ができますね。
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