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4.92015
「リズム・プロデューサー」としてのドラマー
ドラマーとは、「リズム・プロデューサー」である!
何とも大きく出させて頂きましたが、これは私の持論です(笑)。
バンドにおいて、ドラムは楽曲の「屋台骨」。まさに「リズム」の命運を握ります。
共にリズム隊を組むベースやサイド・ギター等も、リズムを担当する楽器ですが、ビート自体の「アタック感」や「立体感」、「ダイナミックさ」という点では、ドラムには及ばないでしょう。
何と言っても、ドラムには音階がありません。ヴォーカルや弦楽器のように、「音を外す」といった概念がないのです。
「どこを叩いても鳴ってくれる」という自由度こそが、ドラムという楽器の最大の魅力であり、より情熱的で本能的なプレイを可能にするわけですね。
よって、ドラマーは、自由自在にリズム・パターンを作り上げる事ができます。8ビートの中にも、16ビート調のエッセンスを随所に散りばめたり、シンコペーションで楽曲をグイグイ引っ張ったり…。
また、たとえ同じようなビートであっても、アクセントの位置を意識して変える事により、抑揚のついた雰囲気を演出する事もできます。
このように、リズムによって楽曲に表情を出していくためには、洋楽・邦楽問わず、様々なドラマーのプレイを聴き、実際にコピーをしながら研究していく事が大切です。
好きなノリの楽曲を、とことんマネてみる事で、勉強になる事が、実はたくさんあります。
その中の1つが、「いくら完璧にコピーしたつもりでも、そのドラマーと全く同じニュアンスは出せない」という事実です。
これは、決して悪い事ではなく、叩くドラマーによって、プレイに各自のオリジナリティーが色濃く反映するという、ドラム特有の面白さでもあります。
まさに、リズム・プロデューサーとしてのドラマーの秘めたる可能性を示しているのです。
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