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「ヘタウマ」を考える

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「ヘタウマ」という言葉をご存知でしょうか?

なんとも、力の抜けてしまうようなワードですが、これは、あらゆる創作活動において、技術の稚拙さ(ヘタさ)が、かえって個性や味(ウマさ)となっている状態を表す言葉です。

簡単に言えば、「テクニックはそこそこだが、センスがズバ抜けて優れている」という事になります。

例えば、写真のように精巧に描かれた絵画よりも、どこか荒削りなイラストの方が、魅力的に映る事って、よくありますよね?

それと同じで、音楽家も漫画家も俳優も漫才師も、テクニックばかりを求め過ぎると、作品や演出が「機械的」になり、面白みに欠けてしまうのです。

当の本人は、せっかく努力しているのに、何とも皮肉な事ですが(涙)…。

もちろん、テクニック自体を否定するつもりはありません。仮に、「俺は音楽センスだけで勝負するんだ!」と意気がってみた所で、練習をサボってばかりいるドラマーがいたとすれば、彼の評価は、単なる「ヘタなドラマー」です。

ここで言う「センス」とは、人を惹きつけてやまない程、魅力のあるものを指します。

この部分が「大きく」突き抜けているからこそ、「多少の」テクニックの未熟さが、個性や味となって生きてくるわけなので、結局の所、日々のテクニック向上は必要です。

その上で、どうやってセンスを磨いていくか?こればかりは、目に見えないものだけに難しい問題ですが、1つ言える事は、「自分の武器を見定めて、ひたすら磨く!」という点です。

分かりやすく、実力テストに例えると、英語・国語・数学・理科・社会の5教科で、平均的に50点ずつ取る事を目指すよりも、たとえ4教科の平均が40点でも、残りの得意な1教科では確実に90点を目指すイメージです。

この両者、見た目には合計点数が同じですが、採点者に与えるインパクトは全く異なります。

もちろん、入試等の場合は、総合的に凸凹のない実力が求められますが、これが社会人になると、状況は一味も二味も変わってきます。

「もっと自分の存在感を発揮していこう」
「もっと自分のスキルを生かして稼いでいこう」

と考えれば考える程、自分だけの武器をピカピカに磨いて、他者との差をハッキリとさせる必要性が出てくるのです。

昨今、「スモールビジネス」にスポットが当たってきているのも、そういった時代の影響かも知れませんね。

私が思うに、「ヘタウマ」というのは、決して狙って「なる」ものではありません。受け手(聴き手)が、それぞれの主観によって「感じる」ものです。当然、人によって感じ方にバラツキがあるので、これらは「相対的」な評価に過ぎません。

発信する側は、あくまで「ウマウマ」を目指して精進していく中で、同時に自分の武器を探して徹底的に磨いていく。

それがセンスとなって受け手に伝わり、何より自分の中では、「絶対的」な自信となって残るのです。

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