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「スティック・ワーク」は、ドラマーの生命線

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今回は、「スティック・ワーク」について書いてみたいと思います。

ドラマーにとって、もはや、スティックは体の一部のようなものです。

スティック自体は楽器ではありませんが、もし、この「細長い棒」がなければ、パワフルでアタックの効いたドラムサウンドは、一切存在しないわけです。

そして、スティックは、ダイナミックさだけでなく、人間の手では決して出す事のできないような微妙かつ絶妙なタッチですら、時にさらりと表現する事ができるのです。

そう考えてみると、スティックとは、人間の手指を超えた、「魔法の杖」ともいうべき偉大なツールなのです!

決して大げさな話でもなく、私は、つくづく感心してしまうのです。

「スティックを最初に思いついた人って、ホント凄いなぁ」と(笑)。

それを言ってしまえば、ドラムという楽器を思いついた事自体が凄いし、さらにルーツを辿っていくと、「音楽って、ホント素晴らしいよね!」っていう所に行き着くわけなんですが。

楽器だけに限らず、日頃は当たり前のように使ったり目にしている物であっても、ふとした機会に、その「機能性」や「用途」について、少しばかり掘り下げて考えてみると…。

その裏に潜む、時代背景や人々の試行錯誤の跡が見え隠れして、何とも言えない感慨深さがあるものですね。

話を戻しますが、ドラマーにとって、スティックの役割とは、パワフルかつ繊細なサウンドを演出する事だけではありません。

私が強くアピールしたい、忘れてはならないスティックの意外な魅力とは、

「ドラマーを視覚的に装飾する」

この1点です。

以前のコラムでも、何度か書いているように、ドラムという楽器が他の楽器と大きく異なる点は、演奏時の「アクションの大きさ」です。

ドラムは、サウンド自体の圧倒的な存在感もさることながら、特にライブ等では、ドラマーのアクションが、観客にとって視覚的なスパイスとなり、ステージを大いに盛り上げる要素となるのです。

そのドラマーが振りかざすスティックの軌道は、キレのあるフレーズでは、残像で円のように見えたり、スローテンポでは、心を静めるかのようであったり…。

そして、トリッキーなフレーズの時は、まるで生き物を操っているかのような、多種多様な視覚的効果を、無意識に観客に与えたりするのです。

ドラマーの巧みなスティック・ワークは、時に「セクシーさ」すら感じさせるものです。

「アクションありき」のドラマーにとって、スティック・ワークは、自らを彩ってくれる「生命線」。

こういった視点で考えてみると、1つ1つのショットやフレーズに対する意識も、大きく変わってきそうですね。

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