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「クリック無し」の醍醐味

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ここまで、クリックについて長々と書いていますが、またもや!クリックについてのお話です(笑)。

と言っても、今回は、「クリック無し」の醍醐味について、考えてみたいと思います。

読んでそのまま、クリックを聴かずに演奏するという事ですが、レコーディングにおいても、あえてクリックを使わない事によって、「ライブさながらの躍動感」を得られるというメリットがあるのです。

確かに、ライブでは、基本的にクリックを聴きません(注:例外として、「同期」させる場合等はクリックを用いる)。

レコーディングと言えば、「音源をキレイに録る」といったイメージがありますが、必ずしも、カチッと作り込む事が良いかと言うと、実はそうとも限りません。

多少、荒削りであっても、それが心地良い「ライブ感」となって、ダイナミックな作品に仕上がる事もあるのです。

前回お話しした「一発録り」なんかは、クリック有りでもライブ感が出せる録音方法です。

元「CRAZE」・現「D’ERLANGER(デランジェ)」のドラマーである菊地哲さんは、かつて、アルバムのリリースを特集した雑誌のインタビューで、「今回、レコーディングでクリックは使わなかった。クリックを聴かずに、同じ曲を2回続けて叩いた所、全く同じタイムだったので、自分のテンポを信じられるようになった(趣旨)」 と語った事がありました。

当時、まだ中学生だった私は、「カッコイイ!」と興奮し、このアルバムを聴き込んだものでした。

ただ自由奔放に叩くのではなく、自分の体内リズムを構築する地道な作業と、自身のテンポを信じ切る責任感があって初めて、クリック無しの醍醐味が最大限に発揮されるのだと思います。

そこで生まれる独特の「グルーヴ」こそが、「自由さ」となって、リスナーの耳に還元されるのでしょう。

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